ごあいさつ

 めまいや下痢、頭痛や腰痛、こんな症状なんかで相談に行ったら笑われるんじゃないか、なんて思っていませんか?

 例えば会社や学校へ行こうとすると急にお腹が痛くなったり、電車や映画館のように人の多いところへ行くと、動悸がしたり、息苦しくなったりすることはありませんか?疲れやすかったり、これまで面白かったことが面白いと感じられなくなって、やる気や興味がなくなったりしたことはありませんか?
 この時、大抵の人は「気持ちの持ちようだから、自分がしっかりしないと」と考えて、自分のことを責めたり情けなく思ったりします。こういう時こそ「気の持ちよう」とは考えず、疲れ切ったこころが上げた悲鳴なんだと考えて、もう少し自分をいたわってあげることが必要ではないでしょうか。
 日々に疲れ、こころが軋むとき、私たちの身体は様々なうめき声を上げることがあります。不眠、苛々、頭痛、腰痛、動悸やじんま疹等の他にも、喉に何かが詰まった感じや、どこか周囲が変わってしまったような感じも、軋んだこころの症状としてよく知られています。
 こころは皆さんが思うほど頑丈にはできていないのです。
 心療内科や精神科では、そういったこころの上げた悲鳴を上手に聞き分けた上で、症状にあったお薬をお出ししています。お薬に対する不安や不信をお持ちの方も、一度専門医にご相談されてはいかがでしょうか。
     
                             院長 釘抜利明